月別アーカイブ: 2017年8月
お礼
最終日
おはようございます。
いにま陶房 器展
本日が最終日です。
吉田はイベント「喫茶店の片隅で」に参加のため出張中、sendには高比良がいます。
例年にも増して多くのバリエーションと品数を陳列できた今回の展示会。
開催する我々も色とりどりの器を何回も手にとって見たりと、
とても楽しんでいます。
片口
展示会の限定品
ろくろを回しているついでに「みゅっ」と伸びたように自然に出た注ぎ口。
ラインがきれい。
口作りは薄くて軽いですが、胴から下がしっかりしているので安心して使えそう。
高さ 7.4cm x 径 14cm 2800円(+税)
連日たくさんのお客様にお越しいただき、まことにありがとうございます。
本日も皆様のお越しをお待ちしております。
やさしい器
鈴木雄一郎さんの新作リムボウルです。
「やさしい器」について
鈴木さんご夫婦との出会いは、お二人が長野の松本クラフトフェアに出店されていた時、シンプルで美しい器の佇まいに感動し、その場でつい話しかけたのが最初でした。
私が初めて奈良・吉野のいにま陶房を訪ねたのは、それから3年後の2012年のこと。
この時、智子さんは足を引きずりながら杖をついていました。
その1年ほど前、ご主人の雄一郎さんから智子さん急病の知らせを受けました。
脳の病気に冒されて倒れてしまったということ。
しばらくは作陶はおろか、身体の回復のめどもつかない、と。
お会いした時の智子さんはリハビリ中で、未だ半身麻痺が残っているけど、ようやく少しずつ回復している、とのこと。
雄一郎さんの器が目に見えて変化し始めている。
私がそう感じたのはそれから少し経ったころでした。
2014年、雄一郎さんは「やさしい器シリーズ」を発表しました。
やさしい器は、食べ物をすくう際、外に逃げにくく作られています。
親指を縁に、器をテーブルに置いて使う時、
なるべく手を添えやすい丸みと高さになるよう工夫されています。
高台は安定感があり、安心してお使いいただけます。
少し手が不自由な方や、まだ食器を使い慣れていないお子様にも使いやすい器です。
智子さんの病をきっかけに「より使いやすい器を」と、
そんな思いで作りはじめ、幾度の試作を繰り返しなら改良されてきた、やさしい器シリーズ。
器づくりに携わる人の深い愛情と研鑽の結果がここにあります。
本日STARTです!
いにま陶房 器展
器の数もさることながら、この微妙な色のニュアンスはいにまさんならではと思うのです。
どの環境にもすんなり馴染んでくれるのに、他にあまり見たことがない不思議でやさしい色合い。
並べてみて、改めて思ったことですが、作者でご夫婦でもある鈴木雄一郎さん・智子さんの器は、それぞれテイストの異なる個人の作風が出ているけれど、一緒に並ぶと驚くほどちゃんと調和している。さすがです。
たくさん並んだ器の景色は壮観ですが、いにまさんのデザインセンスの高さが改めて伺い知れます。
ろくろや型押しなど、確かな手仕事を基盤としながら、場所を選ばない色と形。そして使い心地を徹底して考えられた機能性と電子レンジにも対応する強さ。
今年は数、バリエーション共にとても豊富です。
ぜひじかにお手にとってご覧になってください。
27日(日)まで。
いよいよ来週から始まります。
いにま陶房 器展
2017 年8月21日~ 27日